2012年10月15日
【古民家改修】老舗骨董店 中島多吉商店 内装仕上げ|滋賀県近江八幡市
滋賀県近江八幡市の老舗骨董店「中島多吉商店」の古民家改修工事、中編です。前編でご紹介した構造補強・木工事を経て、いよいよ空間の仕上げに入ります。杉板や珪藻土などの自然素材をふんだんに使い、古民家の風合いを大切にした内装工事の様子をお伝えします。
この物件の施工記録は3つの記事に分けてご紹介しています。この記事は中編です。
- 前編: 解体・構造補強・木工事
- 中編: 内装仕上げ(この記事)
- 後編: 外装工事・完成
Contents
2階の壁・天井仕上げ
無垢杉板による壁仕上げ
間仕切壁の下地が完成し、いよいよ仕上げ材の施工に入ります。壁には無垢の杉板を採用しました。天井の勾配に沿って杉板が丁寧に施工されていくと、現場には杉のいい香りが漂います。古い梁と新しい杉板のコントラストが、歴史と新しさが融合した美しい空間を演出しています。

収納部分も杉板で仕上げられ、石膏ボードと杉板で壁の仕上げが進みます。天井に見える古い梁と新しく施工された杉板が、歴史の重みと清潔感を兼ね備えた空間をつくり出しました。
大開口サッシの設置
2階に設けた大開口部分に、全面開口型の大開口サッシが取り付けられました。リビングの開口部となるこのサッシは、採光と通風を十分に確保するとともに、広々とした開放感のある空間を生み出します。道路に面した部分のサッシも取り付けが終わり、外部の仕上げへと工事が進んでいきます。

階段・造作工事
階段と手すり壁
1階と2階をつなぐ階段が施工されました。階段部分の手すり壁には、横格子状に杉板を入れた意匠を採用。大工さんたちの繊細な技が光る、美しい仕上がりです。

収納棚とカウンター
収納部分に棚が施工され、収納スペースとしての形が見えてきました。カウンターには古材を再利用しています。表面を削って仕上げることで、古材が美しいカウンターへと生まれ変わりました。木材の加工ひとつで、素材の持つ力を最大限に引き出すことができます。

キッチン・リビングの仕上げ
キッチンカウンターの施工
キッチン部分では、床のレベル差を巧みに活用しました。キッチンとリビングの間に生まれる高低差を利用して対面カウンターを設け、ベンチとしても使えるよう設計されています。既存の建物が持つ段差を、デメリットではなく暮らしの楽しさに変える工夫です。

2階リビングとキッチンの完成
2階リビングにキッチンが据え付けられ、壁に珪藻土と木創クロスが施工されました。キッチンからはリビング全体が見渡せる、決して孤立しない一体化した空間構成です。小屋組みと屋根の勾配がそのまま見え、実際の面積以上の広がりを感じられる空間に仕上がっています。

トップライトから射し込む光
屋根の勾配部分にトップライトが設けられ、室内に自然光が降り注ぎます。古民家の魅力である小屋組みをそのまま見せる造りなので、古材の迫力ある梁に光が射し込むと、空間にグッと広がりが生まれました。

仕上げ工事
珪藻土と設備工事
寝室の壁は健康素材の珪藻土で仕上げられました。既存の柱部分は構造的な補強を施したうえで、珪藻土で覆い仕上げています。床・天井は杉板、壁は珪藻土と、自然素材に囲まれた心地よい空間が広がります。設備工事では、換気扇の取り付けや換気ダクトの施工なども並行して進められました。

後編では、焼杉を使った外装工事と、完成した古民家の姿をご紹介します。
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