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2012年10月15日

【古民家改修】老舗骨董店 中島多吉商店 解体・構造補強・木工事|滋賀県近江八幡市

滋賀県近江八幡市にある、江戸時代から受け継がれてきた築100年以上の古民家の改修工事をご紹介します。この建物は五代続く老舗骨董店「中島多吉商店」の店舗兼住宅で、歴史ある建物の魅力を活かしながら、現代の快適な暮らしに合わせた改修を行いました。前編では、解体工事から構造補強、木工事までの過程をお伝えします。

この物件の施工記録は3つの記事に分けてご紹介しています。この記事は前編です。

解体工事

歴史とともに積もった埃との戦い

改修工事はまず解体作業から始まりました。江戸時代から住み継がれてきた歴史ある古民家には、その長い年月とともに膨大な量の埃が蓄積されています。一般住宅の解体作業とは比べものにならないほどの埃が舞うため、近隣への影響を最小限に抑える対策を講じたうえで作業に入りました。

古民家の解体工事中の小屋組みの様子

職人たちは全身が真っ白になりながらも、丁寧に作業を進めてくれました。近隣の皆さまのご協力もあり、無事に解体工事を終えることができました。

解体後の調査と改修計画

解体後に改めて建物を見ると、要所に歴史ある建物ならではの造りが感じられます。内装工事では、現状残す部分と変更する部分を見極め、図面だけでは想定できない箇所は現場で職人たちと打ち合わせを重ねて決定していきました。既存の歴史的な部分と改修する部分との調和を図ることが、この古民家改修で最も大切にしたポイントです。

解体後の古民家内部の調査の様子

構造補強・木工事

小屋梁の付け替え

資材が搬入され、いよいよ本格的な改修工事がスタートしました。改修の図面に沿って小屋組みの梁が付け替えられ、新しい間取りを作りながらも、歴史的な小屋組みを活かす工事を進めていきます。この物件では日本古来の伝統構法を取り入れ、金物を使わず込栓を用いるなど、歴史ある建物にふさわしい施工を行いました。

小屋梁の付け替え工事の様子

壁下地・間仕切壁の施工

壁の下地工事では、既存の壁を残しながら改修後の壁を施工するため、材木を格子状に組んで壁下地を作っていきます。間仕切壁の施工も進み、改修後の間取りが少しずつ現場に現れてきました。

天井板の施工中、古い梁と新しい杉板が見える室内

天井板と断熱改修

天井の施工では、屋根裏の既存部分を残したまま、その内側に断熱材を入れ、無垢の杉板を施工しました。これまで「夏は暑く、冬は寒い」という問題を抱えていた空間を、断熱改修によって快適な居住環境に改善していきます。伝統的な母屋と梁を活かしつつ、杉板の明るい色合いが空間を一新してくれました。

間仕切壁と床レベルの施工が進む2階の様子

2階床レベル調整と伝統構法

2階の床レベル調整では、階段部分の開口や各部屋のレベル差が形になっていきました。現場を見ると、金物を使わず込栓を使うなどの伝統構法が随所に取り入れられていることが確認できます。歴史ある伝統的建物だからこそ、それにふさわしい伝統構法で工事を進めました。

2階の床レベル調整と壁下地の施工中の様子

1階の補強工事

柱の補修と構造補強

2階の工事と並行して、1階の改修工事も進められました。床の補強、2階を支える柱・梁の補強など、構造の安全性を高める工事が行われます。長い年月の間に腐食などで脆くなった既存の柱は、傷んだ部分を欠いて新しい木材で継ぐ伝統的な補修方法で蘇らせました。

1階の柱補修工事の様子、新しい木材で既存柱を継いでいる

下屋部分の補強

1階の下屋部分も、新しい図面に合わせて取り壊しと施工が行われ、外周部の構造的に弱い箇所は補強を施しました。間柱の施工も進み、古い歴史ある建物がどんどん生まれ変わっていきます。住まいの性能を高めながらも、古民家の趣を大切に残す改修を心がけました。

壁下地の格子状の木材が施工された室内

中編では、杉板やカウンターの施工、キッチン・リビングの仕上げなど、内装工事の後半をご紹介します。

この物件の施工例はこちらでもご紹介しています。

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