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2014年12月15日

【板倉造り新築】瓦の表情が美しいお寺の庫裏 屋根・外壁・内装〜完成|大阪府寝屋川市

大阪府寝屋川市の歴史あるお寺の庫裏を板倉造りで新築した工事記録の後編です。上棟後の屋根工事・木摺り板施工から、焼杉と漆喰による外壁仕上げ、内装工事、旧庫裏の和室の復元、そして完成・落慶法要までをご紹介します。

この記事は後編です。前編(調査・解体〜上棟)もあわせてご覧ください。

屋根工事と耐力壁の施工

瓦屋根の施工

上棟後の6月、梅雨の時期ながら工事は順調に進みました。屋根工事では瓦が丁寧に敷き込まれていきます。職人さんが一枚一枚丁寧に施工してくれており、大きな寄棟屋根の美しい瓦の表情が少しずつ現れてきました。

瓦屋根の施工途中、周囲に足場が組まれた庫裏の様子

板倉造りの耐力壁:木摺り板の施工

内装工事では、耐力壁となる部分への木摺り板の施工が進みます。板倉造りでは筋かいなどを使用せず、落とし込み板の上に木摺り板を打ち付けることで大臣認定を取得した独自の耐力壁とする構法です。さらにその木摺り板と柱の際に際板を打ちつけることで防火の認定も取得しています。

木摺り板の施工は手間のかかる作業です。こちらの建物は規模が大きく時間はかかりますが、工務店の職人さんたちが丁寧に施工してくれています。同時進行で設備・電気の各業者が配管・配線の敷設を行います。内装部分は杉板がそのまま仕上げとなる箇所が多いため、配管・配線も細心の注意を払って計画的に進める必要があります。

板倉造り庫裏の外周部の耐力壁に木摺り板を施工している様子

中間検査・設備打ち合わせ

中間検査と瑕疵保険検査

内外装工事が進むと、中間検査と瑕疵保険の検査を受けます。建物の規模が大きいため検査箇所も多くなりますが、工事がここまで適切に進められてきたことを確認する重要な工程です。検査が完了したことで、引き続き内外装工事を進めることができました。

各種設備の現場打ち合わせ

内装工事を進めていくにあたり、給排水・電気・空調など各設備の配管・配線の経路や設置場所について現場で詳細な打ち合わせを行いました。建物の規模が大きいため打ち合わせ箇所が多く、各業者が現場に集まって丁寧に確認を重ねました。設計の段階からこうした設備計画を丁寧に行うことが、仕上がりの美しさと使い勝手の良さにつながります。

庫裏の内装工事の進行状況、設備配管の様子

外壁仕上げ工事

焼杉外壁の施工

外壁の下地工事が完了すると、いよいよ仕上げ材となる焼杉の施工が始まります。焼杉は表面を炭化させることで耐水性・防腐性・防火性を高めた伝統的な外壁材です。焼杉を外壁に使う理由とそのメリットについては別記事でも詳しく解説しています。

焼杉外壁が施工された庫裏の外観、黒い焼杉板が美しく並ぶ

焼杉部分の施工が仕上がると、上部の漆喰部分の下地モルタルの施工へと移ります。外壁の焼杉と漆喰の組み合わせは、建物に重厚感とすっきりとした印象を与えてくれる、伝統的な日本建築ならではの佇まいです。

漆喰外壁の下地〜仕上げ

外壁の焼杉部分の施工が終わると、漆喰部分の下地モルタルが施工されます。漆喰を外壁に使うメリットは、調湿性・防火性に優れるだけでなく、自然素材ならではの質感と経年変化の美しさにもあります。規模の大きな建物だけに、職人さんたちの丁寧な仕事が建物の印象を大きく左右します。

外壁の焼杉施工が完了し漆喰下地モルタルが施工中の庫裏外観

内装工事の仕上げと和室の復元

仕上げに入った内装工事

外壁工事の進行と並行して、内装も仕上げの段階に入ってきました。細かい造作工事や棚の取り付けなど、着々と完成へ向けて工事が進んでいます。板倉造りの内装は、落とし込まれた杉板がそのまま仕上げ面となる部分が多く、木の温かみと香りが空間全体に広がります。一部の壁には漆喰やじゅらくなどの塗り壁仕上げを施して、全体的な雰囲気を整えていきます。

仕上げ段階の庫裏内装、杉板の壁と造作工事の様子

旧庫裏の和室を復元

今回の設計において大切にしたことのひとつが、旧庫裏の和室の復元です。書院・床の間・脇床など旧庫裏が持っていた伝統的な和室の構成を守りながら、新しい庫裏にその空間を蘇らせました。玄関からすぐにアクセスできる配置としたことで、来客対応など使い勝手にも配慮しています。

復元された和室と縁側の仕上がりの様子

床の間・脇床・縁側に面した障子など、一つひとつの要素が丁寧に仕上げられています。新しい建物でありながら、長年のお寺の歴史を感じさせる落ち着いた和室が完成しました。

旧庫裏を復元した和室、書院・床の間・障子が美しく整えられた様子

完成と落慶法要

焼杉と瓦屋根が美しい庫裏の完成

内外装工事がすべて完了し、寝屋川市の庫裏が完成しました。正面から見る外観は、大きな寄棟屋根の勾配が美しい瓦の表情を強調しています。下部の焼杉と上部の漆喰の組み合わせが建物に重厚感とすっきりとした印象を与えており、歴史あるお寺の境内に溶け込む風格のある庫裏となりました。

完成した板倉造りの庫裏の外観、瓦屋根と焼杉・漆喰の外壁が美しい

落慶法要と「夏涼しく冬あったかい」住み心地

竣工から約1年後、落慶法要にお招きいただきました。宗派の記念行事も兼ねての式典で、本山から貫首様もお越しになり盛大に執り行われました。式典の席で感謝状をいただいたことも大変嬉しかったのですが、それにも増して嬉しかったのは「夏涼しく冬あったかくて住み心地が素晴らしい」とご住職様からお言葉をいただいたことでした。

落慶法要で丹陽社に贈られた感謝状

板倉造りの家は、スギの無垢材が持つ断熱性・調湿性によって夏の暑さを和らげ、冬には温かさを保つ優れた温熱環境を実現します。板倉造りの冬の調湿性実験でも、その優れた性能が実証されています。歴史あるお寺の庫裏に板倉造りを採用したことで、ご住職様に喜んでいただけたことは、私どもにとっても大変うれしい設計士冥利に尽きる一言でした。

この物件の施工例はこちらでもご紹介しています。

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