2011年02月15日
【板倉造り新築】遊び心溢れる漆喰の家 木材搬入・上棟〜構造工事|堺市
大阪府堺市の大美野で施工した板倉造りの新築住宅「遊び心溢れる漆喰の家」の工事記録です。この記事では、木材搬入から上棟、小屋組み、二階床・階段の造作工事までの構造工事の様子をご紹介します。
この記事は前編です。後編(外壁・内装〜完成)に続きます。
Contents
木材搬入と上棟
徳島から届いた大量の杉材
板倉造りの家は、柱や梁だけでなく壁・床・屋根にも厚い杉板を使用するため、一般的な木造住宅のおよそ3倍もの木材が必要です。この物件では、徳島から15トントレーラーで2日にわたって木材が搬入されました。板倉造りならではのスケールの大きさを感じる場面です。

台風と闘いながらの上棟
上棟は天候との闘いでした。建て方の作業に入ったものの、断続的な雨に見舞われ、さらに台風まで接近するという厳しい状況が続きました。板倉造りでは無垢の杉板をそのまま壁や床に使うため、雨による濡れは大敵です。構造体全体をブルーシートで覆い、まるで要塞のように養生して雨と風をしのぎました。


板倉造りでは、筋かいなどを使用せず、柱の間に厚い杉板を落とし込むことで大臣認定を取得した独自の耐力壁とする構法です。そのため上棟時には大量の板材を扱うことになり、天候の影響を受けやすいという一面があります。
改めての上棟式
天候に左右された建て方でしたが、日を改めて上棟式を執り行いました。台風の影響で延期となっていたものの、良い日を選んで無事に式を迎えることができ、お施主さまをはじめ関係者の皆さんの笑顔が印象的でした。
小屋組みから造作工事へ
杉板に包まれた小屋組み
上棟後は小屋組みの工事に進みます。室内から見上げると、梁と垂木、そして杉板で構成された小屋裏の空間が広がります。無垢の木材に囲まれた空間は、構造がそのまま仕上げとなる板倉造りならではの美しさです。

二階床の防音・断熱工事
二階の床は、板倉の杉板の上にプラスターボードを張り、防音性と断熱性の向上を図りました。その上に根太を敷いて電気配線を通し、仕上げの板倉材を貼るという丁寧な工程です。この物件では床暖房の導入も予定されており、それに合わせた工夫を施しています。

板倉の家協同組合の勉強会
建築中のこの物件で、お施主さまのご好意により「木のすまい板倉の家協同組合」の勉強会が開催されました。名古屋、静岡、滋賀から板倉造りの仲間が集まり、実際の施工現場を見ながら技術交流を行うことができました。全国の仲間と切磋琢磨しながら、板倉造りの技術を高めています。

この物件の施工例はこちらでもご紹介しています。
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