LIXIL 住まいスタジオ大阪で断熱性能の違いを実感してきました。

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2025年06月17日

断熱について学ぼう「LIXIL 住まいスタジオ見学会」開催しました

6月16日(月)に「LIXIL 住まいスタジオ見学会」を開催しました!

今回のイベントの舞台は大阪・南港にある「LIXIL 住まいスタジオ大阪」

住まいスタジオ大阪はリクシルのショールームに併設された、住環境の体験施設です。

0℃に設定された冷蔵室の内部に

  • 昔の家 断熱等級2(昭和55年基準)
  • 今の家 断熱等級4(平成28年基準・2025年義務化)
  • これからの家 断熱等級6(HEAT20 G2)

の3種類の部屋の冬の環境が再現されており、解説を受けながら断熱性能の違いを体験できます。
それらの部屋の何が違うのか、どうすれば快適な環境を実現できるのかを学ぶことができます。

また夏の日差しを再現した部屋などもあり、総合的な住宅の温熱環境について学ぶことができる施設になっています。

80分間のコースで、断熱等級6が初体験である丹陽社スタッフの私もお客様とともに断熱性能の違いを実感してきました。

見学の流れ

断熱性能の違いがもたらす影響についての座学

まずは部屋の断熱が不足するとどんな影響が起きるのかについての説明からスタートです。

断熱等級2 昔の家を再現したスペース

最初の部屋は断熱等級2の昔の家
オイルショックを受けて昭和55年に制定された省エネ基準ですが、当時は努力義務とされ、これに満たない住宅も多数あります。

断熱材が入っていないわけではないのですが、しばらくいると足がかじかんできます。常にエアコン全開ですが、足元にはひやっとした冷気が流れているように感じます。

断熱等級2を再現したスペースで窓に触れて温度を確かめている写真

窓に触れてみます。この時の外気温は2℃。窓も冷え切っています。窓だけでなく、部屋の隅も10℃を切るほどに冷たくなっていました。

断熱が十分でないと熱が逃げて行ってしまうため、部屋内で温度差が生じてしまいます。
部屋の中心部は温まっているはずなのですが、ずっと足元を冷気が流れているような感覚が印象に残りました。

体感温度計の写真

こちらは体感温度計です。
人の体感温度はその空間の気温だけでなく、周りの壁や床から放射された赤外線の影響を受けます。
体感温度系は赤外線を吸収する黒い球の中に温度計が入っており、体感温度を測定します。
気温と放射温度に差がありすぎることも不快感につながります。

夏に冷房が効いているはずなのになんだか暑く感じることがあるのも壁や屋根の放射温度が高くなってしまっていることによります。

住まいスタジオでは体感温度計を用いることで実際の感覚に即した温度を測定していました。

断熱等級4の今の家を再現したスペース
次の部屋は断熱等級4の今の家
こちらは2025年4月から義務化されたまさしく「今」のスタンダードです。
先ほどと比べるとずいぶん暖かくはありますが、まだ部屋の隅や窓の近くでは温度差があり、肌寒さを感じます。
足元もはだしで歩くには冷たい温度です。
また、トイレや廊下を想定した部屋に移ると10℃近い温度差があり、寒さとともにヒートショックのリスクが残ってしまいます。
2022年に断熱等級5が創設されるまでは最高等級であった断熱等級4ですが、余裕をもって快適とは言えないということに衝撃を受けました。

断熱等級6のこれからの家を再現したスペース

3部屋目は断熱等級6のこれからの家です。気温そのものは設定で20℃となっているのですごく暖かい!というようなことはないのですが、部屋の中の上下の温度差を全く感じません。
今までの部屋からすると不思議な感覚でした。これならはだしでも冬を過ごせそうです。

また廊下やトイレとの温度差もないというわけではないのですが、寒くてリビングに急いで戻る必要とは無縁です。
空気がしっとりしているような感覚も受けました。これはこの部屋のみ熱だけでなく湿度の交換を行う全熱交換換気システムが採用されているためかもしれません。

均一な温度中に置かれた金属製の椅子
金属製の椅子も室温が隅々まで一定だと冷たさを感じません。

0℃の屋外を再現した環境からのぞき込む断熱等級6の部屋

冬の外を再現した空間にも入ります。
断熱材の外からも断熱性を体感します。
外気温は0℃に設定されています。
窓の奥は「これからの家」10秒で暖かさが恋しくなります。

気温0度の空間から断熱等級6の部屋の窓に触れて温度を確かめる

外側から窓に触れると断熱性の高いこれからの家が一番冷たく感じます。
それもそのはず。断熱性が高いと窓から熱が逃げないため部屋の暖かみが外に漏れないのです。

断熱性の違う住宅の外壁の断面

暖かい解説スペースに戻って手前から「昔の家」、「今の家」、「これからの家」です。
断熱材の厚みと詰まり方が違うのが分かります。

LIXIL TWの断面
こちらは「これからの家」で採用されていた断熱窓「LIXIL TW」
トリプルガラスでなく複層ですが、断熱性の高いガラス面を広げフレームを最小限にすることで断熱性と眺望性を両立しています。

夏の日差しを再現したスペースで、外付けブラインドを下ろしている
夏の環境を体験するスペースもあります。
夏と冬の日差しの違いを再現して冬は日射を取り入れ、夏は日射を遮ることの大切さが理解できます。

窓の外に展開しているのは外付けブラインド
夏の日差しは窓ひとつでストーブを動かしているほどにもなります。
カーテンと違い夏の日差しを室内に入れる前に外部でシャットアウトすることで快適に過ごせます。

採風シャッター

こちらは採風シャッターです。丹陽社でも採用例があり、防犯性を確保しながら昼間の外出時にも通風できます。
通常モードから通風モードへの変化はかっこいいので一見の価値ありです。

夏の天井から放射される熱を再現するヒーター

夏の天井から放射される熱を再現するヒーター
容赦のない暑さでした。

リクシルショールームについて

リクシルショールーム南港にてプランニング打合せ

住まいスタジオ大阪にはリクシルのショールームが併設されています。
リクシルのスタッフの方の案内を受けながら住宅設備を選ぶことができます。

今回参加されたお客様は新築をご検討いただいていたので現物を見ながら丹陽社のスタッフとプランニングの打合せもさせていただきました。

住まいスタジオ大阪を見学して

今回、スタッフである私は断熱等級6の初体験となりました。
理論では理解していても、実際に体験できたことで目指すところがはっきりしたように思います。

一方で、スタジオでの温度設定は20℃となっており、普段の自分の温度設定とは必ずしも同じではないことから、体感の快適さは設定次第で大きく変わるものであるのだとも思いました。
高性能住宅を実現するために新築のコストが年々上昇する中で、設備の性能だけに頼るのではなく、日射取得の制御や空調のしやすい間取りといった工夫で可能な限り快適な生活を実現する必要性を感じました。
丹陽社ではこれからもお客様の予算やご要望に合わせて可能な限り快適な暮らしを提供します。

住まいスタジオ大阪 見学申し込み
https://www.lixil.co.jp/s/sumai_studio/osaka/#reservation

LIXIL住まいスタジオ大阪の見学はお客様ご自身でもお申込みいただけますが、
その場合は土日・祝日のみとなります。
平日の見学をご希望の場合や、住まいの具体的な検討をしながら体験したい、
そういった場合には是非丹陽社スタッフと一緒に見学しましょう!

丹陽社を通して住まいスタジオ大阪を見学ご希望の場合はこちらから
お問い合わせ内容に住まいスタジオ見学希望の旨ご記入ください

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