2025年11月19日
【大阪開催】「折り紙和紙ランプをつくろう!」開催しました

秋も深まり、日に日に夜が長くなるこの季節。
おうちで心地よい時間を過ごすための照明を自分の手で作り出す。
11月16日にそんなイベント「折り紙和紙ランプを作ろう!」を開催しました!
和紙を折って折り紙のランプを作成する第1部と、そのランプを活用していただくための照明の基本を学ぶ講座の第2部とに分け、深まる秋の午後を一緒に過ごさせていただきました。
第1部 折り紙和紙ランプを作ろう!
折り紙和紙ランプについて

今回作成した折り紙和紙ランプは高さが22cm・幅が14cmほどのテーブルランプです。
440ルーメン(40W)相当のLEDの和紙を通した柔らかい光で周囲を照らします。
ランプシェードの素材は土佐和紙。丹陽社で壁紙として使用することもあるものです。
このランプシェードは1枚の和紙を折りあげて作成しています。
ランプシェードの折り紙は元になった作品があります。
元になった作品は、折り紙作家で研究者の三谷純氏の球体折り紙です。
三谷純氏はコンピュータグラフィックスの研究の傍ら、幾何学的な折り紙の作品を多数発表しておられます。
三谷純氏のFlickrでは球体折り紙のほかにも美しい作品を見ることができます。作品それ自体の美しさもさることながら、1枚の紙でできているとは思えない立体感です! ぜひご覧ください!!
三谷純氏には今回イベントを企画するにあたり、球体折り紙を利用したランプ作成の許可をいただくことができました。
折り紙和紙ランプの作成

まずは折り紙のランプシェードの作成です。
型枠とインクの切れたボールペンを用いて折り線を引いていきます。

完成したランプシェードの直径は15cmほどですが、折る前の和紙の長さは1mほどにもなります。
曲線に従って繰り返し折る必要があり、折りあげるのは一苦労です。
木工用ボンドで輪になるようにつなげ、丸く形作っていきます。
うまく折ることができれば、広がることなくそれ自体できれいに形を保ってくれます。

3Dプリントで作られた土台を組み立て、ランプシェードを取り付け完成です!
少し難しいかと心配していたのですが、皆さんきれいにな形に出来上がりました!

第2部 折り紙和紙ランプ活用講座
第2部では作成した和紙ランプをご自宅でも活用していただくため、おしゃれな照明にしてみたいが普段の生活には暗すぎるのでは? という疑問に答える照明の基本講座を行いました。
まずは明るさとは何か、という部分から始まり、部屋の明るさと照明自体の発する光の強さとの違いがあることを学びます。
皆様にもご自宅で明るさの違いを体感していただくため、照度計とスマートフォンの照度計アプリとの測定値を比較します。
多少の誤差はありましたが目安としては十分な精度が出ることが分かりました。

ここで明るさを測ることができるようになったことで、照明をセッティングするための考え方について触れていきます。
多灯分散照明という考え方があります。
ひとつの照明で隅々まで照らすのではなく、複数の照明で必要なところに必要な明るさを配分する、というものです。
例えばこの考え方をリビングに適用すると、部屋全体はおちつける程度の明るさとして、過ごす場所や作業する場所の近くだけをテーブルランプやフロアランプで明るくします。
落ち着いた空間のためには照明の色を暖かみのある電球色とするのがいいでしょう。
その際の明るさの目安としては
過ごす場所の照度: 200ルクス
といった程度になります。
数字だけでは何のイメージもつきませんが、アプリで測定できるようになったことで他のシチュエーションでの明るさと比べることができるようになります。
50ルクスは実は昼間、照明を点けない部屋と同じくらいなのです。
暗いと思われがちなおしゃれ照明ですが、これくらいなら十分快適に過ごせると思いませんか?

和紙ランプひとつでは明るさが足りませんが、他の照明と組み合わせることで丁度よい明るさを作り出すことができます。
今回は参加していただいた皆様の和紙ランプの明るさを足し合わせることで会場の広さに対して適度な明るさを作り出し、暖かな光で満たすことができました。
講座の最中はランプの明かりだけを頼りに、普段のイベントとは少し違った雰囲気で過ごすことができました。
今回イベントでは多数の方にご参加いただき大変盛り上がりました。
ご参加いただきました皆様、ランプの作成に許可をいただきました三谷純様、大変ありがとうございました!
丹陽社では様々なイベントを行っています
次回は1月「薪ストーブ工場見学」を予定しています。丹陽社モデルハウスでも導入されているロケットストーブ。開発者の方にお話を聞いて使い方について学びましょう!
参加費は無料です



