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住まいの健康のはなし 日本の住宅の断熱性 その② 断熱と健康の関係

日本の住宅の断熱性 その② 断熱と健康の関係
 
 
「こだわりの爆走建築士」 高島です。
 
前回、日本の住宅の断熱性能について、他国との違いを説明させて頂きました。
今回は、住宅の断熱性能と健康との関係について書いてみたいと思います。
 
 
現在の日本の住宅においての不満・不安・不便なことを調査した
アンケートのデータによると、
 
1位、暑い 28.0%
2位、寒い 27.3%
3位、結露 15.0%
 
上位ではこういったことが不満に上がっているという結果がわかりました。

 
この上位に上がる3項目は建物でいうとどの部分と関係しているでしょうか。
それはすべて開口部に関する不満だということです。
 
寒い環境にある家では、ヒートショックが発生しやすい環境にあり、脳血管疾患など
の危険や様々な健康被害の心配がある環境だと言えます。
 
※「ヒートショック」とは、温度の急激な変化で血圧が大きく変化することで起こる
健康被害のことで、失神や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞を起こす原因の一つです。
高齢者が入浴時に急激な血圧低下で失神し、溺れるという事故は、ヒートショックが
原因と考えられます。
   
そして上記の結果に加え、これらはカビの発生にも影響してくるということです。
つまり、日本の住宅は、暑い・寒い・結露・カビはあたり前という状態にあるのです。
 
では、他の先進国と比べるとどうでしょうか。
他国での良好な室内環境の必須条件としては、
 
イギリス:室内19℃以下は健康リスクが現れる温度。理想は21℃以上
アメリカ:全米50州内24州でアルミサッシの使用禁止。
ドイツ :室内19℃以下は「基本的人権」を損なう。
     室内にカビが生えるのは「瑕疵」
 
といった基準があります。
住宅の断熱に対する考えが、日本とは、大きく違うことがわかります。
   
今、子供も7人に1人はぜんそくがあると言われています。
この原因の多くはカビが関係している可能性が高いのです。

これは子供に限ったことではありません。断熱対策のされた住宅に暮らす人と比べ、
 
室内と結露の関係では、
せきの発生が8.96倍、気道過敏症の発生率が2.45倍、喘息の発生率が2.41倍
 
室内とカビの関係では、せきの発生が3.56倍、気道過敏症の発生率が3.05倍、
喘息の発生率が3.76倍
 
という結果が出ています。
 
このことからも健康的な暮らしを送るために住宅の断熱性能と室内環境について
考えることの重要性がわかって頂けるかと思います。
 

室内環境の温度の感じ方については、人によって異なるところがありますが、
男女ではどのような違いがあるでしょうか。
 
自分を冷え性と思うかどうかについて調査したデータがあります。 
その調査によると、 

男性では、冷え性だと思うと答えた割合は34.1%だったのに対し、
女性では、76.1%が冷え性だと思うと回答されました。
 
つまり、男性が「暖かい」と言っていても、女性にとっては「寒い」かもしれないのです。
この結果からも女性が「暖かい」と感じる環境であることが大切だとわかります。

様々な調査データを基に断熱と健康の関係についてご説明しましたが、
共通して言えるのは、老若男女問わず、住宅の断熱性能を向上させ、
室内環境を良好にすることで、健康的な暮らしが送れるということです。
 
 
日本の住宅は今大きく変わっていこうとしています。
住まいと健康について、改めて考え直していく必要がありますね。
 
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